ニュージーランドの銀行口座開設について
ニュージーランドへワーホリビザや学生ビザで来られた方がまず行うのが銀行口座の開設です。今回は弊社でお勧めしているKiwibanで開設できる銀行口座の種類、そしてEFTPOSカードとVISAデビットカードの違いについて説明します。
Kiwibankとは?
銀行口座の種類
大きく分けて「普通預金」と「貯蓄預金」の2種類あり、貯蓄口座に関しては様々な定期預金の種類が設けられています。
ワーホリや学生ビザの方は、多くて2つの口座で十分かと思いますので、今回は下記の普通預金と貯蓄預金口座を一つずつご紹介いたします。
- 普通預金/Everyday account 「Free Up」
- 貯蓄預金/Saving accountの「Online Call」
2つのアカウントの違い
まずは表で違いをご確認ください。
Free Up | Online Call | |
---|---|---|
口座維持費 | $0 | $0 |
最低預け入れ額・頻度 | 特に指定なし* | 特に指定なし* |
オンラインでの送金 | $0 | 不可 |
自分の銀行口座間のお金の移動 | $0 | $0 |
ATM 引き出し ※KiwibankのATMのみ |
$0 | 不可 |
銀行支店での入金 | 月一回まで無料、2回目〜:$3/回 | 無料 |
銀行支店での引き出し | $3/回 | 不可 |
利子率 | 0%/年 | 2.45%/年(変動します) |
Overdraft rate ※口座開設時、必ず無効にしてください。 |
22%/年 | 不可 |
※1年間に一度もお金の動きが見られず、全てのお持ちの口座の合計残高が$200より少ない場合は、年間30ドルのペナルティ費がかかります。銀行残高が30ドルより少ない場合は、残高全てが没収された後、銀行残高が$0またはマイナスになった時点でアカウントはクローズされます。
Free Up
Kiwibankで口座開設する場合、普通口座のFree Up Accountがデフォルトで開設されます。 EFTPOSカードやVISAデビットカードで買い物した際や、大家さんへレント(家賃)の自動支払い設定をしている際に、こちらの口座から引き落としが行われます。
普通口座なので利子は付きません。また、Free Up Accountは何種類も作れるので、各アカウントに名前を付けて用途別に管理をすることも可能です。
Online Call
オンラインコールはFree Up Accountに紐付けをする形で開設できる預金口座で、利子が付きます。利子は日割で計算され毎月入金されます。利子率は変動しますが、2025年2月時点では「2.45%/年」です。開設はインターネットバンキングまたはアプリから簡単にすることができます。
他の預金口座とは異なり、預け入れ額や引き出し頻度等、特に制限がなく、Free Upと同様にいつでも入金・引き出しができます。それなのに利子が付く、とてもお得な口座となっておりますので、貯金はこちらに入れておくことだけで勝手にお金が増えていく、日本ではあり得ない銀行口座です。
こちらの口座から支払いや送金、ATMでの入金・引き出しはできないため、Online Callのお金へアクセスするためには必ずFree Up口座を経由する必要があります。オンライン完結型ですので、管理する際はインターネットバンキングかアプリを利用しましょう。
日本とNZのキャッシュカードの違い
まず前提として、NZのキャッシュカードであるEFTPOSカードは日本のキャッシュカードと使用方法が異なります。
日本のほとんどの銀行のキャッシュカードはATMでのお金の引き出しや入金、送金手続きにのみ使用できると思いますが、NZのキャッシュカードであるEFTPOSカードはATMでの利用の他に、店頭での買い物に利用が可能です。利用できる金額は銀行口座残高のみとなるので、クレジットカードではありません。
EFTPOSとVISAデビットカードの違いってなに?
多くの方が混乱するこの2つのカードの違いについて説明していきます。
どちらのカードも銀行残高分以上の額をATMで引き出しや、お買い物等で利用はできませんが、銀行残高以下であったとしても各利用方法につき、一日最大の利用限度額が設けられています。大きな金額を利用する際は、銀行の公式サイトにて限度額をご確認ください。
EFTPOS | Visa Debit | |
---|---|---|
維持費 | $0 | 初年度無料 2年目以降:$10/年 |
カードリーダーへの差込支払い | 可能 | 可能 |
Paywave(タッチ支払い) | 不可 | 可能 店舗によりSurchargeを設けていることが多い 手数料を避けたい場合は差込払いをする |
利用限度額 | 銀行残高分のみ | 銀行残高分のみ |
オンラインでの利用 | 不可 | 可 |
EFTPOSカードとVISAデビットカードの違い
上記の表の順に説明をしていきます。
◼︎カード維持費
EFTPOSカードの場合は無料、VISAデビットカードの場合は初年度は無料で、2年目より年間$10かかります。
◼︎利用できる方法
店頭での利用方法は2通りあります。
- ①カードを差し込むかスライドさせ、PINコードを入力する方法
- ②PaywaveというPIN入力不要のタッチ支払い
EFTPOSカードは、①のカードを差し込むかスライドでの支払いのみとなり、②のPaywaveの利用はできません。VISAデビットカードは、①と②の支払いどちらも利用が可能です。
◼︎VISAデビットカードで利用できるPaywaveとは

VISAデビッドカードで利用できるPaywave機能は、店頭のカードリーダーにタッチするだけで、PIN入力をスキップできる便利な支払い方法です。通常$200以上の購入の場合は、セキュリティとしてPIN入力を求められます。
便利なPaywave機能のデメリットは、利用手数料(surcharge)を求めるお店が非常に多いという点です。このsurchaegeの案内は写真の通り、カードリーダーに小さく貼り紙がされていることが多く手数料率はお店ごとに異なります。Surchargeを支払いたくない場合はPaywaveは利用せず、カードリーダーにカードを差し込むかスライドして支払いましょう。
◼︎VISAデビットカードはオンラインでも利用ができる
また、VISAデビットカードは、オンライン利用ができるのがもう一つのメリットで、オンラインショッピングや旅行サイトの支払い等にも利用が可能です。NZのオンラインで日本のクレジットカードを利用しようとすると、カード会社のセキュリティ機能でスキャム利用だと判断されブロックされることが多々あることと、為替レートに利用手数料をプラスされるため、VISAデビットカードはその点とても便利で手数料を抑えて購入が可能です。
まとめ
今回はニュージーランドの銀行口座の種類とEFTPOSカードとVISAデビットカードについて説明させて頂きました。
弊社の現地サポートには、銀行口座の開設ガイドの配布が含まれており、多くの生徒さんがスムーズに口座開設ができていますが、迷ってしまった時や途中で分からなくなってしまった等のトラブルがあればその都度メッセージにてご相談に対応させて頂きます。
ご不明点がありましたら、ご気軽にお問い合わせくださいませ🎵
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